ご来訪ありがとうございます。
こんにちは。
管理人で貧乏症候群のみわです。
物をなるべく捨てずにフリマに出品するようにしています。
不用品を出品することで部屋も心も少しずつスッキリしてきました。
が、自分の時間が削られたのもまた事実。
自分を尊重すれば物が、物を尊重すれば自分が犠牲に。
「勿体無い」「勿体ぶる」「勿体つける」
☝物と人どちらにも使われる、勿体。
物にはもちろん勿体があるけど、わたしの持っている「時間」や「労力」にだって勿体がある。
と思うようになりました。
物も大事、自分も大事。
大切なのはバランスだ!
乾燥してカチカチに固まったでんぷんのりを復活させる方法をご紹介します。
でんぷんのりで貼り合わせた紙はリサイクルできる
でんぷんのりは水性なので、のりがついた紙をそのまま資源に出して問題無く再資源化できます。
(市のリサイクルセンターでは分からないということだったので、)古紙再生促進センターに電話で確認してみたところ、とても丁寧に教えて貰えました。
紙に付着しているのが水溶性ののりならばそのまま紙資源に出して大丈夫だそうです。
水性の木工ボンドも少量であれば問題ないそう。
気を付けなければならないのは、
セメダインなど石油由来の接着剤が貼られたままの紙は再資源化出来ないとのこと。
また、シールや両面テープが貼られたままの紙も再資源化出来ません。
出典:古紙再生促進センター
水に溶けない不純物は、古紙パルプを作る過程で塊(かたまり)として残ってしまうからです。
市のリサイクルセンターの人曰く、市販のお菓子やアイスなどメーカーの紙箱を接着しているのりには元々再資源化できるものが使われているので資源に出して大丈夫だそう。(お菓子やアイスメーカーが紙箱に使用している糊の材質は何か気になりますね。)
ただ、ペンキが塗られた紙は水性であっても再資源化できません。
出典:古紙再生促進センター
デンプンの糊化(こか)とは
デンプンは水を加えて加熱することでデンプン粒が水分を吸収して膨張し、粒が崩壊してゲル状になります。
このゲル状になった状態をα-デンプンといい、この現象を糊化(α化)といいます。
糊化の例:
- 冷たい水では溶けずに底に沈んでしまう片栗粉が、火にかけると溶けてとろみが出る。
- 生のままでは硬いお米が、炊くとふっくらやわらかいご飯になる。
これらはどちらも糊化(α化)という現象です。
デンプンの老化(ろうか)とは
一度糊化したデンプンが冷却され水分を失い硬化した状態をβ-デンプンといい、この現象を老化(β化)といいます。
半透明だったでんぷんのりは老化すると白くなります。
老化して白く固まったでんぷんのりは、再度糊化させて復活させることが出来ます。
「ヤマト糊」と「フエキ糊」の違い
100円程度(100g)購入できます。
この可愛いボトルはフエキ糊でした(残念ながらダイソーには置いてないみたいです)。
ヤマトの「ヤマト糊」と不易糊工業の「フエキ糊」の主原料はどちらも植物デンプンですが、原料となる植物が違います。
ヤマト糊の主原料はタピオカ、
フエキ糊の主原料はとうもろこしです。
デンプンが糊化する温度の範囲はデンプンの種類(植物の種類)によって異なります。
見る資料によってデータが異なりますが、総合すると大体こんな感じです。
タピオカデンプンの糊化温度は58℃~70℃、
とうもろこしデンプンの糊化温度は62℃~80℃。
とうもろこしデンプンの糊化温度が少し高め。
今回復活を試みるでんぷんのりはとうもろこしが主原料のフエキ糊。
62℃~80℃を目安にやってみたいと思います。
事前準備
早速はじめていきましょう。
・耐熱容器
・スプーン
・熱湯
・温度計(※)
※ 温度計は特に無くても大丈夫です。
ホットプレートの保温(大体70度~90度ぐらい)でちょうどいい温度になるためです。
でんぷんのりの状態は下の画像の通り。
残量2割も無さそうに見えます。
まるでういろうです。
でんぷんのりを耐熱容器に移し替える
ボトル中身を熱に耐える容器に移し替えます。
熱湯を注ぎ保温でダマを潰しながら混ぜる
ホットプレートの電源をつないで保温にセット、
熱湯を注いで潰しながら混ぜます。
今度は、杏仁豆腐のようになりました。
⚠ 熱くなっている部分を触らないように気を付けてください。
耐熱容器の内側面にスプーンの裏を押し付けてひたすらダマを潰します。
温度計で測ってみます。
61℃とやや低い?
これは(温度計が浅く浸かっているため、)正しく計測出来ていないと思われます。
取扱説明書をよくよく読んでみると、
この温度計は全浸温度計といって赤い液がきている位置まで浸したときに正しい温度を表示するものなのだそう。
知りませんでした・・・。
この温度計は意味なかったです。
先端を突っ込むタイプの温度計であればちゃんとした温度が測れると思います。
ホットプレートの保温はどのメーカーも70℃~90℃ぐらいなので、
少なくとも70℃はあるとみてこのまま続けます。
おかゆみたいになってきました。
途中、湯を足しながら地道にダマを潰します。
疲れてくるので、休みながら気長に。
まだダマが残っていますが、疲れたのでこの辺で作業終了としました。
でんぷんのりを元のボトルに移し替える
結果と課題
このように仕上がりました。
2割にも満たなかった残量が6割以上になりました。
ダマは消えませんでしたが、糊化には成功しました。
実際に使用してみるとダマは全然気になりませんでした。
接着力もちゃんとありました。
これまでセメダインやスティックのり・両面テープなどを使って工作・梱包してきましたが、
これからはでんぷんのり積極的に取れ入れようと思います。
(塗ってから乾くまでに時間が掛かるところが欠点です。)
少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました!